「シューベルトのアヴェ・マリア」と同じくらい
よく知られている、非常に美しい曲です。
現在「カネボウ DEW SUPERIOR」のCMで使われていますね。
しかし、この曲は出所がはっきりしない曲らしいのです。
90年代になって急に世界的に有名な曲となり、
ジュリオ・カッチーニ作、として世間に出回っているものの、
ジュリオ・カッチーニ(日本版Wikipedia)
によると、
「ジュリオ・カッチーニの作と見なす事は困難である」とのこと。
作風がジュリオ・カッチーニとは違うようなのです。
そこで、英語版Wikipediaで
「Ave Maria (Giulio Caccini)」を読むと、
ロシアの Vladimir Vavilov(1925-1973)という
リュート奏者・作曲家の作品であるとのこと。
それが何故ジュリオ・カッチーニ作として世に出たのかは、
はっきりしないようです。
こちらのWikipediaでは比較的細かく説明されているものの、
ポーランド語のようですね、さっぱりわかりません。
そこで Vladimir Vavilov で検索したら、彼のロシア名は
Владимир Вавилов であることがわかりました。
さらに彼のCDに関するロシア語のページが2件ヒットしたのですが、
1件目をGoogleで翻訳すると、
CDの3曲目は 「3. unknown author in the XVI. - Ave Maria」
2件目をGoogleで翻訳すると、
CDの3曲目は「3. Giulio Caccini: Ave Maria 」
と出ました。
つまり初めの1970年版は「作者不詳」だったのに、
1995年に再リリースされた時に「ジュリオ・カッチーニ作」
ということになっていたようです。
何かの手違いでしょうか?
Vladimir Vavilov には、中世の作曲家の名前を使って
自作の曲を発表してしまった「実績」が複数あるため、
この「アヴェ・マリア」も同様であると思われて
いるようです。
しかし初版が「作者不詳」として出ている点を考慮すると、
本当にVladimir Vavilovの故意だったのか疑問です・・・。
ところで、ジュリオ・カッチーニ(日本版Wikipedia)から、
彼の娘フランチェスカ・カッチーニのページに飛ぶと、
「作曲家・声楽家・リュート奏者・音楽教師」と書いてあります。
Vladimir Vavilovもリュート奏者でした。
・・・とうことは、ひょっとして、
カッチーニの「アヴェ・マリア」は、実は、
フランチェスカ・カッチーニの「アヴェ・マリア」なのでしょうか?
早速、フランチェスカ・カッチーニの「アヴェ・マリア」が
存在するのか調べたら、検索結果の中に海外の記事があり、
「The Women’s Chorale will also sing a setting of the
"Ave Maria" by Francesca Caccini, written in the 16th century.
This ancient melody has been combined with a contemporary
piano accompaniment, which captures the timelessness of
this prayer.」
とあります。
純クラシックとしてより、クラシカル・クロスオーバー系として
良く知られているカッチーニの「アヴェ・マリア」ですので、
この記事はその曲について書かれているようにも思えます。
やはり一般に「ジュリオ・カッチーニ作のアヴェ・マリア」
として知られている曲は、
「フランチェスカ・カッチーニ作のアヴェ・マリア」なのでしょうか?
あるいは父娘いずれかのカッチーニの何らかの作品を基に
Vladimir Vavilov が現代風に作った曲なのでしょうか?
Caccini Ave Maria by Slava Kagan-Paley
Caccini Ave Maria by Andrea Bocelli
Sumi Jo sings 'Ave Maria' by Caccini
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